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手術の日⑤

4時間の間に何が行われたのでしょう。

連続ドラマの大事な,クライマックスの1回を見逃してしまったような・・・
そんな感じでした。

手術の準備が整って,いよいよ主役の進藤先生が執刀!
(救命病棟の影響です・・・!)
というところで,終わってしまったような・・・

記憶にあるのは,麻酔医の先生の声が聞こえた所までです。

執刀してくださったはずのK先生の登場は,私の記憶の中にはありません。


術後の私の体には,
心電図モニター
点滴のチューブ
尿管カテーテル
足のマッサージ器がついています。

ここまでは予定通りです。

しかし,傷口付近から,ドレーン管が・・・・
何か嫌な予感がしました。

術後の説明は,家族にはあったそうなのですが,
その時の私は何も知りません。

しばらくして,主治医のK先生が来室されました。
乳癌の部分切除とリンパ節切除を行ったことを話してくださいました。

癌はリンパ節に転移していたのです。



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手術の日④

手術室へ

12時に,手術着に着替え,エレベーターで手術室に向かいました。

医療のドラマは,今までによく見ていました。
「救命病棟」の進藤先生(江口洋介)小島楓先生(松嶋奈々子)は
大好きなキャストです。

手術室に入ると,たくさんのスタッフの方が笑顔で迎えてくれました。
自分もドラマの1キャストになったような感じです。

手術室の看護士さんの動きの早いこと! 手際のよいこと!
プロの仕事人です。

あっという間に,「まな板の上の鯉?」状態でした。


イケメンの麻酔科の先生が登場し,点滴を始めると・・・・何秒後でしょう?

もう意識がありません・・・???



気がつくとストレッチャーで手術室を出るところでした。
病室に戻ると4時です。

いったい自分に何が起こったのが,ぼんやりしている頭で考えていました。



手術の日③

手術に向けての準備

9時にRI室で「センチネルリンパ節生検」の準備です。

これは癌が最初に流れ着くリンパ節を探し出すことで,リンパ節に転移しているかどうかを
手術中に調べることが出来る画期的な検査です。
リンパ節に転移がなければ,切り取る必要がなくなります。

ただし・・・凄く痛い注射でした。アイソトープを注射器で患部に注入します。
担当の先生が針を刺す瞬間に,にやっとして

「これは痛いですよ・・・!」
と,なんと3箇所に打ち込みました。

私が,痛そうに顔をしかめると,

「痛かったでしょう・・」
と,何だか満足そうでした。

早くから「痛い注射です」と言うと,逃げてしまうのかもしれませんね。

左胸を押さえながら,同病室のAさんに
「痛いから覚悟をしていってね。」
と話しました。

ところがAさんは,何ともなかったとのこと・・・・???
個人差があるのかもしれません。
Aさんの胸は,うらやましいほど,立派です。


11時には,もう一度RI室まで行き,シンチグラフィー撮影です。

この1ヶ月で,病院内の多くの珍しい医学機器と出合いました。
病気にならなければ,見ることのない機械です。
高度医療は,どんどん進歩しているのでしょう。
社会見学を体験しているようでした。

検査室には,クラッシクのBGMが流れていたり,
美しい風景の写真が飾られていたりします。

患者へのさりげない配慮なのでしょうね。


手術の日②

家族のこと

9時にターリン 長女(大学4年) 次女(大学1年)来院。

3人とも普段どおり・・・・
本当はすごく心配しているのがよく分かりますが,
自然にしてくれているのが一番うれしいです。

次女は
「授業が終わったら来るね・・・」
と元気にちゃらちゃらと去っていきます。


10時に妹 11時に義兄・義姉来院
心配そうな顔です。
今までの事,今日の手術の事を話し,何も自覚症状がないので,元気だと伝えます。


80歳を過ぎた両親には・・・
乳癌のこと・・・手術のことは話すことが出来ませんでした。
母は超心配性です。
すぐにパニックを起こしてしまいます。
二人には秘密にして,手術を受けることにしたのです。

私は3人兄弟の中で,一番元気に産み育ててもらいました。
「元気な私・頼りになる私」
でいることが,一番の親孝行なのです。

まあ,何とかなるだろう,元気になってから話そう・・・
と思い,両親には内緒にしてもらうように,家族にお願いしたのでした。



手術の日①

2010年2月18日

手術の日です。

「平常心でいよう」
「事態を受け入れる冷静な心を持とう」
と,自分に言い聞かせます。

じたばたするのは・・・かっこ悪いです。
しかし,気持ちとは裏腹に
掌と足の裏にじっとり汗をかいていました。
体は正直です。


6:30  検温・血圧測定

「9時までは,水分をとってもいいですよ。」
と素敵な笑顔で,話しかけてくれます。
プロの看護士さんです。

何もすることがないので,昨日説明を受けた
「乳腺の手術を受けられる患者様へ」
「麻酔のしおり」
「手術後の経過」
に目を通します。
これから起こることが想像できていると,少し気持ちが楽になります。

お隣のベッドの方も,今日乳癌の手術です。
おしゃべりをしていると気がまぎれます。


可愛い3年生からもらった手紙を読み返します。

「早く病気をなおしてください。音楽のじゅぎょうをまた先生としたいです。」
「早く帰って来てくれないと悲しくてさみしいです。」
「先生が帰ってくるまでにリコーダーの低いドの音を出す練習をしときます。」
「先生がびょういんにいるあいだにリコーダーでパフをふけるようにがんばります。
 だから先生もしゅじゅつがんばってください。」


元気いっぱい やる気いっぱいの3年生ですが・・・
「リコーダー」では,ずっと苦戦していたのです。

9歳の細い指で全部の穴を押さえて,やわらかい息で吹かないと,低いドの音は出せません。
クラスの中できれいに出せる子は,まだ5人くらいでした。
普段の授業では,上手く出せないのが悔しくて,やけになっていましたが・・・
「先生がいない間にがんばるよ!だから先生も・・・」
とエールを送ってくれています。

かわいいくまの絵やうさぎの絵を見ていると,
本当にじたばたしててはいけない・・・と思っていました。

入院

2010年2月17日

入院の日が来ました。
病院に午前10時に受付です。
すぐに病棟の4階に案内されました。


問題  これから,何が起こるのでしょう・・・?

答え  サイン会です!!!


教育現場でも,情報開示・説明責任ということがよく言われますが,
医療の現場では,もっと徹底していました。

何枚の書類にサインをしたと思いますか?

・病棟の説明書
・麻酔同意書
・乳腺腫瘍の結果および手術説明同意書
・輸血に関する同意書
・血漿分画製剤に関する同意書
・検査・処置・治療の実施についての同意書
・入院診療計画書
・手術室看護計画書

まだあったかな・・・?

こんなことなら,サインの練習をしてくればよかった・・・と思うくらいの量でした。
頂いた説明書をもう一度読むのですが,一度に説明を受けても頭に入りません。


私の授業も,45分盛りだくさんなのですが・・・
沢山教えられてもだめだということが,よく分かります。


今でも覚えていることは・・・
麻酔科の先生がイケメンだったこと!
看護士さんの話し方が,穏やかでやわらかく安心したこと!
担当の先生が自分の仕事に自信を持っておられること!


理性よりも感性で受け止めてしまう私です。




Appendix

プロフィール

みゅーじっくT

Author:みゅーじっくT
小学校の音楽教師です。

ちょっとメタボのターリンと二人の娘,愛犬?の4人と1匹の家族です。

2010年2月に『浸潤性乳管癌』と診断され,左乳房温存手術と腋窩リンパ節郭清を行いました。

日々の思いを綴っています。

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